INTERVIEW
和食文化はユネスコの世界無形遺産に登録されるなど注目を集める一方で、世界では本物のだし素材、本場の鰹節が手に入りにくいという現状があります。私たちがフランス・ブルターニュ地方に設立した鰹節生産加工施設は、まさにそんな状況を何とかしたいという想いの結晶であり、正しい和食文化の発信に一石を投じるものです。長年培われた技術を結集した「本物の鰹節」を通じて、和食と和食材のすばらしさを届ける。その使命を胸に、10年後、20年後と、一時のブームではなく、未来へと受け継がれる味として鰹節を世界に発信していきたいと思っています。
フランスはもちろん、ヨーロッパ中にだしと鰹節文化を広めること。それを担うのが私たち枕崎フランス鰹節です。そのためにも、フランスと日本、それぞれのチームがお互いの文化を理解し、情報交換しながら各自の経験を集め、ひとつになる。そして、その結集された情熱こそが、お客様に満足いただける製品をお届けすることにつながると考えています。
鰹節は日本で何世紀にも渡り受け継がれ、長い歴史の中で育まれた伝統食品です。だからこそ、私も含めた従業員が、原料を受け取り、最後の袋詰めをする全ての製造工程において、誇りを持って取り組んでいきたいと考えています。そして、今までのやり方を守りながら、さらに品質を高めていく。それこそが、工場長である私の使命であり、フランスで本物の和食食材や和食文化を伝えていくことになると信じています。
SPECIAL INTERVIEW
コンカルノーへの日本企業初進出となる枕崎フランス鰹節には、
国際ビジネスの扉を開くきっかけとして非常に期待しています。
コンカルノーに工場を建設されることで、経済効果が生み出されることはもちろん、
この事業を通じて、フランスと日本の文化交流、コンカルノーと枕崎の人々との交流が生まれ、
新たな未来を創造していけることに大変意味があると考えています。